たごさんふぁーむ

【たごさんふぁーむについて】

島根県在住の福間がてがける農園です。

「あるも」のベースとなる農法とさせていただいています。

農薬、化学肥料、その他植物の生長を極端に阻害、助長させるような方法に頼らない自然栽培を基調に、自身の勉強してきた科学者としての知識や経験を組み込み自然栽培のいいところ、理念をそのままに、近代的に効率化を図った農法で栽培しています。


たごさんふぁーむ

 

物語を語ろうか

 

寝て起きれば朝日がくるのが当たり前のことと思うようになったのはいつからだろう

 

地球という星に生まれ、繰り返す生命の輪廻の中で、人は何を求め、何を望んで、何を想い、どこへ向かっていくのだろう

とてつもない時の流れの中で、大きな紛争や動乱があったけれども、命をつないでくれた人がいたこと、命を与える大地を守ってきた人がいること、彼らは私たちに何を願い、何を託して天国へ旅立って行ったのだろう

 

宇宙の真理や生命の育みの謎を解くことも、全て哀しみを癒すことも、争いや紛争を無くすことはできないかもしれない

 

でも、それでも、これだけは言える

あなたに逢えてよかった

この時この場所に生まれてよかった

 

両親から生を授かり、あなたを愛し、あなたとの間に授かった大切な生命

 

隣でスヤスヤと眠る無邪気な顔と幸せを、僕が見ることのできない未来のあなた達も同じように感じてくれてたらいいな

 

だって国、文化、宗教、性別、肌の色が違っても生まれてくる赤ちゃんの泣き声、お母さんの腕の中で幸せそうに眠る顔は世界中同じなんだから

 

きっと生きる意味なんてそれで充分なんだと思う

大切な人に出会える喜びを、当たり前じゃなくて、奇跡だと感じとれる世界であってほしい

 

人間だけじゃなくて、動物も小さな虫たちも、樹や植物も同じように生きているんだと思う

 

春の芽吹く大地の鼓動が好き

夏の突き抜ける青空が好き

秋の紅くなっていく山々が好き

冬の深々と降り注ぐ雪の冷たさが好き

 

自然を感じ、生命の大切さに触れられるから、愛の形を育んでいけるんじゃないかな

 

だから僕はこの土地を守っていくと決めた

 

田越(たごし)という家元に生まれ、生命をつないでくれた先祖がそうしたように、僕が会うことのできない遠い未来のあなたたちが、同じ幸せを感じてくれるように、一つの生き様を残したい

 

もし私が生まれ変わったとしても、またあなたに出会いたいから、あなたを愛したいから

その時、その場所、互いにそうとは気づくことはないかもしれないけど、いつかきっとこの世界で、再び出会うための大切な場所を守っていけるように

 

太陽が暖かく、明るく世界を照らすように

 

「たごさん」という終わりのない物語を語り続けていこうか